この国は大丈夫か(学術会議事件)

菅総理は、日本学術会議のメンバー任命時に6名を除外した理由をとうとう言わなかった。

当初は「名簿を見ていない」に始まって「私が判断した」という発言もあったが
判断理由は言わなかった。

 

公職にある者がその職務で重大な決定をしたら、その理由を言うに留まらず記録に

残して置くべきことは義務である。 なぜなら後の検討に役立てないといけないからである。

 

それを言えないのは、その理由が「不適切である」という自覚があるからに違いない。

 

彼は官房長官時代には「桜の会」参加者名簿を故意に廃棄し、電子データの復元も
「できない」と言って拒否した。 やる気なら復元できることは誰でも知っている。
この件も「不適切」な内容である自覚があるからである。

 

悪事を働いていると公言している者を、のさばらせておくこの国は大丈夫か。

 

学術会議の発足自体が、先の戦争に科学者が協力した反省から生まれた経緯が
あるところ、先日は早速「デュアルユース」という表現で、軍事利用について
検討するよう、井上科学技術担当大臣が学術会議会長へつたえたという。

空母の建造が決まったり、敵基地攻撃が話題になったり、安倍さんの選挙演説に
反対を言ったら検挙されたり、防衛装備品の輸出を協議したり…..
すっかり戦争の体制です。